美しいサイエンティフィックイラストレーション

サイエンティフィックイラストレーション(Scientific illustration)とは

科学的な情報を記録・表現するもの

博物学の絵、教科書の細胞や生態系の説明図、図鑑の絵など。

植物画(ボタニカル・アート)、動物画(ズオロジカル・アート)、博物画、解剖画…

 

19世紀に写真が登場して尚イラストレーションを用いるのは?

写真は現実のものを正確に描写することができる。ならば、イラストレーションは必要ないのではないか?

サイエンティフィックイラストレーションは、動植物を分類する上で必要のない情報(病気で斑が入っている、ちぎれているなど)がなく、必要な情報(模様、葉の付き方、脚の本数など)を都合よく、理想的なものを描写することができる。

また細胞やミトコンドリアを縦割りにした図など、写真では実現できないことを表せる。色分けを行い、視覚的に理解を助けることも可能。

体細胞分裂の際の染色体の推移を表すには細胞をいくつか描いて矢印で繋げば段階ごとにその動きを追うことも出来る。(これは写真でも可能だが…)

タンパク質の構造を3D画像を用いて、立体構造、体積やリボンモデルとして表示することも出来る。

 

写真だけでは理解しがたいこと、表せないことがイラストレーションによって助けられている。

 

美しいサイエンティフィックイラストレーションの数々

いろいろあるけど

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解体新書(1774) 前野良沢杉田玄白

オランダ語で書かれたターヘル・アナトミアの日本語翻訳書。

杉田玄白が原書を手元に罪人の腑分けをしてみたらとっても精巧な解説でびっくりしたそうな。それで翻訳された

 

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大和本草(1709) 貝原益軒

現存する中で最も古い?日本の農書貝原益軒は養生訓を書いた人

植物のもつ特徴…葉の形、葉脈や鋸歯、葉序や枝垂れ、花の形や付き方が描かれていた。雑草とか、実用的な植物以外にも書かれてるみたい

 

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自然の芸術的形態(独:Kunstformen der Natur、1899-1904) エルンスト・ヘッケル

ヘッケルの描いた放散虫。綺麗です

同書にはほかにも生物たちが'芸術的に'描かれています。

 

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ヒト免疫不全ウイルス ロスアラモス国立研究所

感染すると免疫不全を起こすAIDSのもととなるHIVの模式図です。人類を脅かす存在です。外側からエンベロープタンパク質(Gp120)とカプシド、RNAの姿が(病気のことを思うとヒヤリとするけど)美しいなと感じます。

 

参考

雅楽堂 - http://www.kana-science.sakura.ne.jp/scientific-illustration/index.html

解体新書 - Wikipedia

貝原益軒アーカイブ|図書館|中村学園大学・中村学園大学短期大学部

Kunstformen der Natur - Wikipedia

AIDS - Wikimedia Commons

 

あとがき

ブログをはじめました メモとか日記に。画像とかリンクは便利なので